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記憶力に悩んだ学者

人生は小さいプロジェクトの固まりでできた大きなプロジェクトだ。小さいプロジェクトも大きいプロジェクトも成功させたい。つまり、意義ある人生、価値ある人生を送りたいと私たちは願っている。そのためには、効果的な計画立案やプロジェクト管理の技法を身につけることは切実な問題。そんな動機で先週、フランクリンコヴィー社主催の「プランニング・クエスト」公開セミナーに参加した。

実に充実した二日間を過ごすことができ、同社や講師の黄木(おおき)さんに感謝している。セミナーの詳細はここで語ることは出来ないが、ユニークな概念のみここでご紹介しておきたい。

計画→実行→評価(Plan→Do→Check)という仕事のサイクルがあるが、これだけでは不十分だと同社は主張する。計画立案する前の段階でもっと重要な概念があるというのだ。それが「ビジュアル化」というプロセス。個人で行うプロジェクトでもチームで行う場合でも、最初に必要なのは明確な期待像。それがあいまいだと、プロジェクトが途中で挫折することも多くなると言う。
例えば、かけ声だけで三日坊主的におわるようなプロジェクトはそれに該当する。また、障害が現れたときにすぐに頓挫してしまうのもビジュアル化のプロセスを軽視した結果だろう。

では、ビジュアル化をするにはどうしたら良いか。それがこのセミナーのミソなので、ご興味のある方はぜひ学んでほしい。
http://www.franklincovey.co.jp/training/planning.html 

ビジュアル化の手法の一つとして、マインドマッピングという技法を『人生に奇跡を起こすノート術』(トニー・ブザン著 きこ書房)から学ぶのも良いだろう。広島の設計士・八納さんからのススメもあって、私はいまこの技法に挑戦中だ。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877710523/ 

私は今まで、自分を「左脳人間」であると信じ、そのように振る舞ってきた。そして、私のノートや手帳は文字中心、箇条書きスタイルのものばかり。それは私のスタイルだと信じ込んでいたが大きな間違いをしていたようだ。
トニーの著作を読んでビックリさせられる物語があった。それはロシアの学者の物語だ。
その心理学者シェレシェフスキー(1892~1958)は、なんでも覚えてしまうという記憶力のために苦しんだ人だ。今年、フジテレビでもサイエンス・ミステリーとして放映された実在の人物だ。

何でも記憶してしまう苦しみ。

彼が、少しでも記憶力を低下させようとして編み出した工夫は何か。それは、「聞いたことをそのまま書き写す」という行為だ。これによって、少しでも悩みを軽減させていたというから何たる皮肉。それは、私が毎日やっている方法ではないか。

私たちは、聞いたことや考えたことをそのまま紙やパソコンに書き出して終わっていないだろうか?文字を箇条書きにしたり、パワポに分類したりして終わっていないだろうか?残念ながらそれでは、何も記憶に残らない。

明確なイメージとして記憶に鮮烈に残すには、情報のイメージ化が大切だ、というのがフランクリン社のセミナーやトニー・ブザンのメッセージである。

経営計画にもプロジェクト管理にも今後、大きな波紋を投げかける概念ではないだろうか。